真夏にエアコンをつけてくれない友人の家に遊びに行って寝苦しい思いをした話

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「オイ!宮田!オイ!宮田!」

と私は慌てて肩を叩いた

 

 

7月の真夏日

今日は中学校時代の友達Mと宮田の家に泊りに行くことになっていた

 

専門・大学時代は家がさほど遠くなく遊ぶ機会が多かったが宮田は仕事の為、県外にひっこし過ごす時間がめっきり減ってしまった

 

それでも月1回は合う仲だ

 

 

 

私とMは仕事が終わり車で宮田の家に向かった

やっぱりMも久しぶりに遊べるとなってウキウキしている様子だった

 

宮田の近所にはなにもなくほとんど宅飲みかゲームをしていた

 

 

駐車場にとめ、車をでるとMは

「それにしてもあついなぁ~」

と反射的に言葉をもらした

 

 

無理もない、宮田の住む地域は夏は暑く、冬はガンガン雪が降るなんともすごしにくい地域なのだ

 

荷物を持ち家に向かうと表情からウキウキ気分があふれている宮田が迎え入れてくれた

 

「相変わらず湿気くさい部屋」

 

「ホント宮田んちって昔から湿気くさいよな~」

 

宮田

「だったら帰ってもいんだぜ!!」

 

調子のんなよと思いながらも部屋にはいった

 

部屋は8畳ほどでそんな広くもない

一人暮らしでは一般的な間取りだ

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部屋はこれでもかってくらいキンキンに冷えていて寒いくらいだった

宮田自身ゴリラみたいな体格だから多分あついんだろうな

 

買ってきたお酒とつまみを出し久しぶりの宅飲みがはじまった

仕事のこと、恋愛のこと、学生時代のことなど無限に話はつきなかった

 

 

途中どうしても寒すぎて「エアコンけしてくんない」と私は頼んだ

しかしまた数十分するといやに暑い

 

 

またエアコンをつける

今回は温度設定をあげ何とも快適快適

 

 

 

しかしそんな極楽な時間もずっとは続かない

 

 

 

宮田のクセ、喚起が始まる

1時間に一回は窓をあけ喚起をしたがるのでこの時間がとにかく拷問

 

窓をあければたちまき、熱気が部屋を支配する

この拷問は15分は続きなんとも耐え難い時間

夏に限らず冬も地獄

せっかく、あったかくなった部屋も一気ゼロスタート

 

私とMは「まだ~、まだ~」と早く閉めろと促すが宮田のジャッチは厳しくなかなかOKサインがでない

 

なにをするわけでもなくただただ時間が過ぎるのを待つしかない

 

 

 

時間は朝方近くになりそろそろ寝ようかとなった

布団を縦に敷き3人で寝る準備を始めた

3人で寝るにはかなりぎゅうぎゅうだ

 

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ピッ!!

すかさず私は宮田に食らいついた

「何してんの?」

 

宮田

「オレ、エアコンの、風苦手なんだよね~」

 

Mもすぐ反撃に出た

「3人もいたら絶対あつくて寝れないって、てか寝るとこ風当たんないから関係ないじゃん」

 

二人がかりであれやこれやと粘っても中々つけてくれない

「窓開ければ大丈夫だって」

 

もうこの言葉に反応すらしない二人

口も交わさず布団についた

 

いざ床についてみるも全く寝れる気がしない

暑さばかりが気になって睡魔が完全に遮断されていた

Mもキレながら「あちぃ~、あちぃ~」とぼやいていた

 

そんな中、宮田がいびきをかいて寝始めた

 

 

チャンスだ!!!

 

 

暗闇の中、二人で必死にリモコン探したが見つからなかった

「どうせ隠してんだろ」

なんか私もそんな気がした

 

 

どれくらい時間がたったかわからないけれど、私も寝ていた

寝ていてもやっぱり暑さが気になり起きているのと寝ているのの間に身を置いていた

 

 

そんな状態からふと瞼の奥から光を感じた

ゆっくり瞼を開けるとオレンジ色の光が差し込んできた

 

 

その光景を理解するまでには多少時間がかかった

いくら熟睡してないとはいえ、私の脳はもうお休みモード

 

 

なんとも奇妙な光景だった

心霊体験とはこういうことなのだろうか?

霊がのり移ったというのはこういうことなのだろうか?

はたして宮田はまだ自分の人格を維持しているのだろうか?

 

 

 

 

 

私が目にした光景

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冷蔵庫を開けながら宮田が寝ていたのだ

まぁ一般的に考えれば

飲み物を飲んでそのまま寝てしまった

あついから冷蔵庫をあけて寝た

 

のどちらかだろう

 

 

 

しかし私はこんな冷静な判断はできず恐怖を感じていた

危ないと思った私は

「オイ!宮田!オイ!宮田!」

と私は慌てて肩を叩いた

 

幸い鼻から呼吸がスゥー、スゥー聞こえていたのでとりあえず一安心した

 

 

冷蔵庫の明かりからMを見ると彼も網戸に頭をベタづけで寝ていた

 

 

 

ん~どうしたもんか

私は二人の間だから何も策がない

とりあえずのどが渇いていたので冷蔵庫から牛乳を取り出しゴクリ

既に生ぬるい

 

 

起きてみた現状やっぱり暑いとなるとやっぱり冷蔵庫を味方につけるのが一番イイ

 

 

 

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私も宮田にあやかり足を入れて寝ることにした

勿論、枕を移動させタオルケットを敷きこの場所で寝れる最高のポジションを確保してから睡眠

 

いささか早く寝れた気がした

 

 

 

 

 

 

「脚、脚」

現実世界で声が聞こえたような気がしたがまた夢の世界にもどった

 

「脚、脚」

どうやら現実世界に行かねばならないらしい

シュワッチ!!

 

 

 

目を開けると早々に宮田が

「なにしてんの?」

と呆れ声を発する

 

いつも寝起きはぼげ~~っとタイプの私だが今日は目がさえていた

「自分だけずるいじゃん!!」

 

「いやいや、そういう問題じゃなくて」

 

「所為にされても困るわw宮田が最初開けて寝てたんじゃん」

 

「オレが??全然記憶にないな~」

と完全おとぼけモード

 

話を聞くとなんで冷蔵庫を開けたのかもわからないし、飲み物も飲んだ記憶もないらしい

 

単に暑かっただけなんでしょ!!!

「冷蔵庫の中のもんくさっぺや~~」

 

しらんわ!!

最初からエアコンつけてば解決すんのに

 

私は起こしもした!!ただ便乗しただけ!!責任なんて一切ないわ!!

 

 

こんな話をしていると窓際の方から「マジ、あちぃ~~」とキレ口調のM

 

 

あぁ~まだ怒っていたのね。お疲れ様です!!

 

Have a nice day