【読書感想文】コピペして提出したらコンクールに出したいと言われた話

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中学2年の夏

 

 

パソコンがようやく世間に認知され、一家に1台という家庭が増えてきていた

しかし、まだまだパソコンをする子は少なかった

あたしは、特になにするってわけではないけれど、チャットや、DDR、ビーマニで遊んでいた

 

そんな話を友達にすると

「パソコン使えるなんてすごいね!」 と感心されることもあったが、「パソコンなんてやるの?」 と湿っぽいイメージを持たれることもしばしば

 

 

ネット通販も全然利用者が少なく、アナログな時代 

そんな頃のお話

 

 

夏休みラスト3日前:読書感想文をやってないことに気づく

 

夜になってもまだまだ暑さが続く中、あたしは各教科で出された宿題を一生懸命こなしてた

 

夏休みの宿題なんて小学校の時から出されているし、苦労しない方法も頭の中では十分にわかっているのだけれど、ギリギリでやってしまう

 

 

あぁ~ようやく終わった~
写すだけでも疲れるなァー

 

 

写すだけでも何時間もかかるのに、自力でやったら一体何時間いや何日かかるっていうんだ!

まァーだから夏休みがながいのか、納得

 

 

家から歩いて5分、走って3分のところに学年ナンバー1の学力を持つ頼もしい友達がいる

幼稚園の時から一緒で普段はそんなに交流はないけれど、この時ばかりは連絡してしまう

 

あたしは携帯電話を持っていなかったし、友達も持っていなかったから家電にかけていた

電話にでた親は「宿題写させろ」と連絡が来たと勘くぐっていたに違いない

 

 

その友達とはクラスが違うというのが好都合

先生もどこまでチェックしてるかわからないけれど、バレる心配はほぼないだろう

 

 

 

 

散らかっている机を片づけ始めると1枚の紙がひょっこり姿を現した

おもむろに手に取りふむふむ

 

 

 

読書感想文やってねぇーじゃねぇか!

 

 

 

どーするよ! ラスト3日!

すぐさま頭の中で計算がはじまった

 

 

今日含めラスト3日だろ

ってことは、2日で読んで最終日に書き上げる

 

 

いや、待てよ・・・

 

 

2日で本読めるわけねぇー

普段全く読んでないあたしにとって200Pなんてまず無理、そして家に読む本がない

 

 

同じ境遇の人はいないかと、いつも仲良くしている友達に電話をかけてみることにした

 

 

ねえねえ読書感想文かいた~?

 

まだ、書いてないよ~

 

おぉ!!さすが類友、んでちみの解決策を訊くとしよう

 

どうするの?

 

適当にかこうかな~

 

本読んだの?

 

いや、読んでないよ

 

なら書けないじゃん

 

ん~むかし読んだ本あるから思い出しながら適当に書くよ

 

 

あっそ

ってか思い出しながら書くって何者だよ! 強者だよな!

 

 

全く、参考にならないアドバイスだな~

そして1人取り残されたあたし

 

 

さてぇ~どうしましょうか・・・

 

 

さすがにさァー宿題写しの帝王であるあたしでも読書感想文写したらバレると分かっていたよ

 

 

 

 

そんな時、実体をもたないソレがあたしの頭上から話かけてきた

 

「本のストーリーネットでしらべたら?」

 

おぉ! ナイスアイディヤア! (ポン)

 

 

本の内容わかったら感想文かけるもんね!

 

 

 

すぐさまパソコンをONにし

まずは「中学生 読書感想文 推薦図書」と検索した後、1つの本に絞りこみ今度は「本のタイトル ストーリー」で探し始める

 

 

おぉ~意外とあるもんだね! 

 

 

この世には、こんなあたしみたいなズルい人間にも手を差し伸べてくれる方がいるなんて、何とも感動的

 

 

そして、ストーリーをふむふむ

 

 

ん~ストーリー見たところで書けなくないか・・・

 

 

ストーリーが最初から最後まで簡単にまとめられて書かれていたが、ここからどうやって展開しよう

 

そもそも読書感想文ってどうやって書くの? という疑問がわいてきた

 

 

今まで読書感想文を数回書いてきたことはあるけれど、あたしの感想文はストーリーをただ書いていくタイプ、典型的な勘違いタイプ

親にも「これ感想文じゃないよね」と言われたこともあり、そう言われればそうだなと納得はするものの書けない

 

 

 

 

 

いやァーどうするよ・・・と悩んでいるとまたソレがささやいてきた

 

「本のタイトル 感想文ってしらべたら」

 

 

おぉ! なるほど! その手があったか! (ポン)

 

 

 

 

 

 

検索に検索を重ねても一向に感想文は出てこない

仕方がない、再度推薦図書を調べ、本のタイトルを変えて検索してみたがヒットしない

 

 

もうこの際、本なんてなんでもいいと焦りながらキーボードを叩き、マウスを操作する

「コンクール受賞 読書感想文」と検索

 

 

すると、ようやく1つのページにたどり着く

 

 

よっしゃぁあ!! チート発見!!

 

 

しかし、目を通すと意外な事実が発覚した

 

 

 

なになに、県のコンクールで金賞を受賞・・・・・・

 

 

オーマイゴー

まさかのそういうオチ

もう笑うしかない

あたしの読書感想文の実力なんてクラスで見ても中の下だよ・・・

それが金賞って

確実にバレるだろうよ

 

 

「それが嫌だったら今から必死こいて読んだら?」

 

 

それはやだ! 

 

 

「だったら盗作コピペ作戦しかないね!」

 

 

でもさすがにばれないかなァー

 

 

「同じ学年なんだし、大して実力変わらないって」

 

 

もし、先生がこの感想文知ってたらヤバくない?

 

 

ビビって不安な気持ちになっているとソレが最後のたたみかけにはいってきた

 

 

「県がちがうし、5年前の感想文じゃん、もう時効だって! どうせパクったところで先生だってロクに読みはしないよ」

 

 

あたしは決意を固めた

 

 

盗作でいくぞ!

 

 

わざと聞こえなかったフリをしたのか、本当に聞こえなかったのか、もう一度確かめるようにソレは訊き直してきた

 

 

「ん? なんて言ったの?」

 

 

盗作でいくぞ!

 

 

あたしはソレに聞こえるように、大きい声で宣言した

 

そ~いえばさァー、ソレちゃんだが、君だかわからないけれど、1つ引っかかるところがあって『盗作コピペ作戦』ってネーミングダサすぎない?

 

 

「好きにしろっ」

 

 

この作戦プラン名を発表しよう

 

 

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安心しきったあたしはとりあえずお気に入りに追加しパソコンをOFF

今からやるわけない、だって後2日もあるんだよ

ただ写すだけじゃん、すぐ終わるって

こんな考えだからいつまでたっても進歩しないんだよね~

 

い~の、い~の提出すれば問題ないんだし

 

 

 

 

次の日は友達から「あそぼ~」と連絡が入り感想文は保留

 

さらに夏休みラストの日にも友達から「あそぼ~」と誘われたが断った

しかし「夏休みラストなんだよ! あそぼ~よ」とセール最終日です! といったような人間の弱みに付け込まれて出かけてしまった

 

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夏休みラスト:思わず事態が発生

 

夜帰宅し、ご飯をすませ、お風呂もすませ、後は読書感想文をコピペするのみ

あたしの中2の夏が読書感想文を書くことによってすべてを終える

なんか、カッコイイようで全くカッコよくない

 

 

さァーてバリバリ写すよ!

 

 

そんな気合十分なところに新たな刺客が登場する

 

 

「橋本さんからでんわぁ~」と母親があたしの部屋にはいってきた

 

ん~だよ、めんどくさいな~

 

 

ホイ

 

ねえ、ねえ、読書感想文おわった?

 

 

なんだ、そんなしょうもない電話か~

ラスト1日にあせるってどんな神経してるんだか、あたしでも世間からみたら「アホだね」とバカにされるのにそれ以下の人もいるんだなと、ちょっと高揚感に包まれる

 

今からやろうとおもっていたトコ

 

本読んだの?

 

いにゃ~読んでないよ

 

え? 読んでないのにどうやってかくの?

 

むかし読んだ本あるからそれ思い出して書くよ~

 

 

2日前に言われた友達の言葉を使ってみたが意外と気持ちいいもんだなァー

 

 

昔読んだ本って、そもそも本なんて読まないでしょ?

 

 

まァーたしかに、さすが友達、わかってらっしゃる

 

 

あ~小学校の時よんだやつ

 

絶対うそでしょ!
小学校の時に読んだ本なんて思い出して書ける人なんている?
絶対なんかあるでしょ!

 

ないって! 読書感想文にそんなテクあるんだったら教えてほしいわ!

 

 

おしえてあげたい、でもねこれは先着1名様なの

もし、教えたところで「文かえて書くからおねがい~」とすがってくるだろうし、ましてや同じクラスだし、無理無理無理

 

あたしはちょっとお先に脱出してるよっ

 

 

その後、しつこく雑魚やろうがしがみついてきたが、全力で蹴り落とし奈落の底に落としたところでラストミッションにとりかかろう

 

 

〇〇〇〇〇を読んで

森下由美と

 

 

いや、いや、名前までパクってどうすんだよ

矢沢ゆめと

 

 

まァーなれるもんなら森下由美になりたいけどね

 

 

いざ書き進めていくと予想外のコトにぶち当たった

この漢字なんてよむの?

 

 

さすが県で金賞なだけはあるわ

レベルが違いすぎる、そもそもこんな漢字ならってないし

ってか県で金賞って、次全国大会いったってことだよね

 

ヤバすぎでしょ!

 

 

漢字がわからないということは、当然意味もわからないわけで

 

いくら百人単位の生徒を扱っているとはいえ、さすがにあたしの学力くらい先生は把握してるだろう

そしてこのまま写したら確実にバレるだろうと思い、分からない漢字の読み方を調べ、意味をしらべ、簡単な言葉で置き換える作業をした

 

 

これが本当に大変な作業で全然進まないし、泣きたいよ・・・

1時間たったって1枚も書き終えないし、なんだよこの難しい言い回しは

書いた人絶対ヘンタイだよ、絶対自分可愛いと思ってるはず、絶対に友達なんかなりたくない

 

一体いつになったら終わるんだよと、だんだん嫌気がさしてきた

 

 

これだったら自分で本を読んで書いた方が楽だったのか

夏休みスタート時から読んでいたらここまで苦労しなかったのではないかと、後悔し始めたけれど、いざ戻ったところでやりはしないだろうし、結局これがあたしの運命

 

 

これをやるしかないのだ

 

 

 

作業を続けていくとついに限界値までたどり着いた

三時間かけてようやく一枚半

 

 

も~無理です、ファイティングポーズとれません

精神値は限界

 

しかし、こんな逆境に強いあたし

 

 

 

 

ラストスパート決めてやるぜ!

全力で駆け抜けてみせるさ!

どんな困難が立ちはだかろうと飛び越えてやる!

あたしは無敵なのだ!

 

 

 

行くぜぇ! 

 

 

 

 

 

 

 

全写しだ!

 

 

 

 

あっさり20分もしないで終わった

 

 

も~なんでもいいです、ばれたってなんでもいいです、怒られたっていいです

 

 

あたしは寝たいのです

やりたくないのです

 

 

 

こんだけ苦労して書いたのだから、絶対忘れてはいけてないとバッグに入れて就寝

 

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