美容師。矢沢ゆめです
ノンシリコンシャンプーの方が髪に優しそう~だしなんか良さそう~
ノンシリコンシャンプーと普通のシリコン配合のシャンプーが2つ並べてあったらそんな感じに思いますよね
わたしも思っちゃいます!
なんで? って訊かれるとわかんないんですけど、なんかそんなイメージなんですよね
「ノンシリコンシャンプーの方が髪にいんだよね?」ってお客さんにもよく聞かれたりします
まァ、間違いではない!
でも、でもノンシリコンとシリコンシャンプーの違いをちょっと知ってるだけで、これからのシャンプー選びもしやすくなるし、さらには自分にあったシャンプーを探すことができるようになります
自分にあうシャンプーが知りたい!
それを知るために
- シリコンシャンプーって何? 髪に悪いの?
- ノンシリコンシャンプーとシリコンシャンプーの違いは?
- ノンシリコンシャンプーとシリコンシャンプーはどっちを選んだほうがいいの?【タイプ別・仕上がり】
を、ご紹介していきますよ~
ノンシリコンシャンプーとシリコンシャンプーの違いの前にしっておいてほしい3つのこと
最初をみただけでも7割くらいシリコンのことがわかるので読んでみてね!
1.シリコンシャンプーのシリコンって何? 役割は?
よくシリコンシャンプーって言われていますが、正確には"シリコーン"という名前です
呼び方はどっちでもいいので気にしなくてOK
シリコンを簡単にお話しするとコーティングオイルです
美容業界では"皮膜"と呼ばれています
皮膜ってなに?
これは結構簡単なお話で髪に膜が張られるんですよね
イメージはこんな感じ
髪の上にコーティングされています
トリートメントをしたらツヤツヤになった~という体験をしたことがあると思いますが、シリコン効果で皮膜をはってツヤツヤにしているのです
シリコンはオイルなので髪表面に付着し、指触りをよくしたり、つやを与えてくれる役割をしてくれます
シャンプーの成分表記にはシリコンと書いておらず
- ジメチコン
- アモジメチコン
- シクロペンタシロキサン
などと記載されており、これらを通称シリコンと呼んでいます
2.【シリコンの実態】皮膚・髪に悪くないし毛穴につまることもない
ノンシリコンシャンプーの方が刺激が少なく、髪にやさしいイメージですが何も心配しなくていいです
シリコン自体は
皮膚への刺激もなく安定性が高い成分
皮膚の刺激は、成分と皮膚とで化学反応を起こし発生しますが、シリコンは化学反応を起こさない成分なので
シリコンシャンプーはよくない、髪に悪いというイメージもなくなります
シリコンはコーティングオイルというお話をしましたが
長時間だと酸化しないの~
って思った方もいるかもしれませんが、酸化もしません
「シリコンは頭皮につくと毛穴をつまらせる」という話もありますが、待ったくそんなこともありません
シリコンは全く無害な成分!
まとめると、シリコン成分は
皮膚への刺激もなく、コーティングオイルで酸化することもないので、悪い成分だ! というイメージをなくしましょう!
3.ノンシリコンシャンプーは昔から使われていた!?
どこかで聞いたことがある方もいるかもしれませんが、昔からノンシリコンシャンプーは存在していたんですよね
そうなんです!
今ではよくノンシリコンって話題になっていますが、目新しい商品ではないんですよね
ノンシリコンシャンプーとシリコンシャンプーは時代背景に関係ある
シリコンの効果
洗髪中に毛髪のきしみを抑えながら、すすぎ時の指通りをなめらかにし、洗髪時の毛髪ダメージを軽減する効果があります。また、ロングヘアでからまりやすい髪や、枝毛などのダメージが気になる髪も、シリコーンによって摩擦が減り、なめらかな仕上がりを実現することができます。さらに、シリコーンは髪につやを与える効果にも優れているため、多くのコンディショナーにはシリコーンが配合されています。シリコーン配合のヘアケア製品を使用することで、ダメージを受けてパサついた髪にも美しいつやをよみがえらせることができます。
シリコンは"オイル"なので配合されていると
1.ダメージヘアのきしみを抑えながらシャンプーできるので指の絡まりがなくなる
▼
シャンプーしやすいし、抜け毛防止になる
2.髪同士の摩擦も軽減できシャンプー時のダメージを軽減できる
3.毛髪にツヤをあたえることができる
イメージは食用油!
油ってすべるし、ツヤツヤしてるじゃないですか、そんな印象でOKです
で、ここからが時代背景の話!
80年代の聖子ちゃんが流行った時代ってパーマ・カラーしている人もほとんどいなく髪のダメージはほとんどありませんでした
しかし、そこからソバージュ(パーマ)が流行り、明るいヘアカラーが流行り髪へのダメージは増えていきました
そして現在、昔の派手だった時代もおさまり今では暗めのカラーリングとパーマ人口も減り、髪へのダメージも少なくなりました
先ほどのシリコン効果のおさらいしながら説明すると
1.ダメージヘアのきしみを抑えながらシャンプーできるので指の絡まりがなくなる
2.髪同士の摩擦も軽減できる
3.毛髪にツヤをあたえることができる
聖子ちゃん時代▶髪へのダメージが少ないからノンシリコンシャンプー
派手な時代▶明るめのカラーやパーマが流行り髪へのダメージも増えシリコンシャンプーが主流
現在▶暗めのカラーやパーマ人口が減ったのでシリコンはあまり必要としていない
大体シリコンのことが分かったと思うのでこっからはもっと詳しく違いを説明していきます
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ノンシリコンシャンプーとシリコンシャンプーの違いは?
これは、シリコンが入っているか、入っていないかという単純な違いですのでそこまで深く考えることもないです
コーティングオイルが入っているかどうか!
たったこれだけです
シリコンは無害な成分なので仕上がりの違いだけで選んでいいよ!
違い1:ノンシリコンはダメージが少ない・ボリュームを出したい・さっぱり仕上げたい方向き
シリコン配合のシャンプーを使うと、シリコンはオイルなので当然重たい仕上がりになってしまいます
髪のボリュームがほしい!
って方だとペタっとしてしまうので、ノンシリコンがおすすめ
ボリュームアップを宣伝しているシャンプーはほとんどがノンシリコンシャンプーとなっています
そして、シリコンの配合量にもよりますが、あまりシリコンが多く配合されていると「シャンプーしたのにベタつく」という方もでてきます
ダメージヘアの方ですと髪が乾燥してパサパサの状態になっているのでシリコンが配合されていてもあまり気にならないですが、毛髪状態が健康に近い方には適度な油分が元から保たれているためベタっとするという感じになってしまいます
違い2:シリコンシャンプーはダメージヘア・ツヤ・ボリュームダウンしたい方向き
シリコンのオイルでダメージヘアをあまり傷んでないようにみせることもできますし、パサつきを抑えることができます
どうしても傷んでいる髪は水分がすくなく、パサついてしまうのでシリコンが配合されているシャンプーを使うことによりツヤツヤに見せることができます
また、オイルで髪がまとまるのでくせ毛でボリュームが気になる方や、毛量が多い方はシリコンシャンプーがおすすめ
反対に、シリコンが入っている分重めの仕上がりになりますので、ボリュームアップさせたい方、軽めのさっぱりとした仕上がりが欲しい方にはあまりおすすめできません
違い3:ノンシリコンシャンプーの方がカラーやパーマのかかりはいいけど、気にする必要はほとんどない
よく言われているのが
「ノンシリコンシャンプーの方がよく染まるんでしょ」
「パーマもかかりやすくモチがいいんでしょ」
すっごく細かく言えばそうです
コーティングオイルがないほうが薬剤の浸透はいいです
しかし、実際にはほとんど気にする必要はありません
比較で実験したことはないですが、お客さまの中に寝たきりで一週間に2回しかシャンプーをしていない方がいます
シャンプーができないので仕方ないですが、結構ベタベタしています
そんな方でもきちんと染まってくれるので、毎回カラーやパーマをかけている方は特に気にせずどちらのシャンプーをつかってもOKです
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ノンシリコンシャンプーとシリコンシャンプーはどっちを選んだほうがいいの?【タイプ別・仕上がり】
先ほどの話の延長になりますが、どんな人がノンシリコンシャンプー・シリコンシャンプーを使ったらいいのかタイプ別に説明していきます!
ノンシリコンシャンプーに向いている人
- 薄毛を気にされている方
- ナチュラルな仕上がりで洗った感が欲しい方
- 髪が脂っこい方
- 普段からべたつきが気になる方
- 髪のダメージがあまり気にならない方
ノンシリコンシャンプーは"コーティングオイル"が配合されていないので、軽めの仕上がりになります
薄毛を気にされている方は、オイルレスな分ふぁっと仕上げることができます
それと普段から髪のべたつきが気になる方!
シリコンシャンプーを使用した時よりもベタつきを軽減できます
どちらかといえば、肩ぐらいの長さのミディアムヘア~ショートの方におすすめかな
シリコンシャンプーが向いている方
- 髪のダメージが気になる方
- パサつき・ごわつきが気になりサラサラ感がほしい方
- しっとりと仕上げたい方
- 髪の乾燥が気になる方
- ボリュームダウンさせたい方
- くせ毛やダメージで髪が広がる方
シリコンシャンプーはオイルを配合しているので、パサつきやごわつきを抑えサラサラに仕上げることができます
特に髪のダメージがすごい方はシリコンシャンプーで!
そのほかにはクセ毛だったり、髪の広がりが気になる方におすすめしたいです
シリコンシャンプーはロングヘアの方には使ってほしいです
ロングヘアの方だと毛先はもう数年前の毛なのでダメージが蓄積されています
ノンシリコン・シリコンシャンプーは髪の長さで選ぶ必要もないので自分の毛髪の状態で選ぶといいですよ!
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シリコンシャンプーは都合のいいシャンプー
いろいろシリコンについて説明しましたが、シリコンシャンプーの方がいいような気がしませんか?
わたしのお客さんでもそうですが、ダメージを気にされていない方はかなり少ないです
ツヤツヤ、サラサラがいー!
ここからが1番大切なお話です!
例えば、ノンシリコンとして市販で売られている安価で刺激の強い成分を使ったシャンプーで洗ってしまうと
髪がギシギシになります
しかし、これにシリコンを配合したらどうでしょう
粗悪な商品でありながらギシギシを軽減できますので、ごまかすことが可能なんです
美容院で販売しているシャンプーでもこういった商品はあります
今までシリコンを使ったシャンプーはコーティング効果があるので、ツヤツヤ・サラサラになるとお話ししましたが、ノンシリコンシャンプーでもツヤサラで仕上げることもできます
これはシャンプーに良質な成分を使っているのできしんだりしないのです
良質な成分でつくられているシャンプーは特にシリコンを入れる必要がありません
だって、シリコンをいれなくても満足いく仕上がりになるので
ただ、そんなシャンプーでもシリコンをプラスすることによりノンシリコンシャンプーよりも髪の広がりをおさえたり、ダメージでパサついている毛髪をカバーすることができます
ちょっと話が複雑ですよね、まとめます
- シリコンシャンプーには粗悪な成分をごまかすためにシリコンを入れている物もある
- ノンシリコンシャンプーを使ってギシギシしないシャンプーが良質なシャンプー
- 良質なシャンプーにシリコンをプラスすることによりシリコンの効果が最大限に発揮される
シャンプー選びで1番大切なことは
ノンシリコンシャンプーかシリコンシャンプーではなく、洗浄成分で選ぶことがもっとも大切なんです!