美容師。矢沢ゆめです
普段シャンプーをお店やネットから購入していると思いますが、こういったのよく目にしませんか?
- 植物エキスで保湿効果UP
- フケかゆみ予防に
- 髪のボリュームアップ・ハリコシ効果
- 抜け毛が気になる方への育毛
今回はシャンプーに配合されている植物エキスはどのようなもので果たして効果があるかを調査していきたいと思います
では~LET'S GO!
シャンプーに配合されている植物エキスは効果なし!
え~今まで騙されてたの~?
まァ、騙されていたって言われればそうなんですけど、あくまで商品イメージとして植物エキスを配合しています
こんな感じの植物エキスが配合されているとしたら
なんか、良さそう!
って思ったりしません?
ウチのシャンプーはこんな植物由来のエキスを配合して、オレンジ・レモン・ライムと50種類もの成分を配合してるんだよ~って言われたら
お~すごいぞ! このシャンプ~!
ってなりますし
『とても希少で高価な成分も配合してるよ~』
って言われたらますます魅力的に見えてきますが
企業側はシャンプーに対するコンセプトだったり、オリジナリティや独自性を持たせるために植物エキスを配合しているので、効果の期待はできません
植物エキスは商品イメージのための物!
これだけだとまだまだ植物エキスの事が分からないことだらけなので、もっと詳しく調べていきます!
シャンプーに配合されている植物エキスは1%未満
もしお手持ちのシャンプーに植物エキスが配合されているなら、ちょっと裏面を見てもらうと分かりやすいのですが
成分のとこみてね
シャンプーに限らず化粧品でもそうですが成分の"配合量順"に記載されています
上に書かれている成分は沢山配合されているってことだよ
これは『全成分表示義務』というのがあり、成分を必ず表記しないといけないことになっています
しかし、1%未満の場合はどのような順番で記載してもOKとの決まりです
ほとんどの場合、〇〇エキスって真ん中より下らへんに書いてますよね
そのゾーンは1%未満で構成されている成分ということになります
1%未満の成分は配合量順に記載しなくてもいいということなので、どの植物エキスが多く入っているかはわかりません
きっとそのシャンプーで売りにしているエキスを少なく配合しているとしても上に記載していると思います
次に、シャンプーに含まれる成分の割合を見ていくよ!
シャンプーに含まれる成分の割合
水▶70~80%
洗浄成分▶10~20%
植物エキス・その他▶1~5%
大々的に宣伝してる割りには結構すくないですよね
なんで植物エキスは1%未満しか入れないの?
基本的に化粧品に配合されている植物エキスの多くは、皮膚コンディショニング作用を主体とし、成分含有量は安全性と効果の兼ね合いを考慮した結果としてほとんどが1%濃度以下となっている
あまり高濃度なエキスを配合してしまうと、今度は"刺激やアレルギー"の危険性が出てきます
なので、溶剤といううすめ液で濃度を低くし、うすめてシャンプーに配合しています
アロマショップに行くと"精油"というアロマオイルが販売されています
精油は100%成分です
効果や香りは優れているのですが、100%成分は刺激やアレルギーのリスクが大きいのでシャンプーには向いていません
ここで注意してほしいのが、植物エキスの配合の仕方です
植物エキスは、1%濃度以下であっても研究結果に基づいて単体または複数の植物エキスを組み合わせ、相加効果または相乗効果を得ることができる一方で、効果があるかのようにプロモーションされながらも効果が期待できないほど微量配合であることもあります。
植物エキスをシャンプーに一滴垂らしただけでも、植物エキス入りシャンプーが完成してしまいます
このことは作っている側しかわからないので、どのくらい配合されているのかは判断しようがありません
シャンプーには2つの販売形態があり
- 利益を目的としたシャンプー
- 消費者のために考え抜かれたシャンプー
わたしはシャンプーを購入する前は必ず成分表記を確認しているのですが、市販に使われている成分と変わらないのに3000~4000円で販売している物もあります
こんなんで3000円もするの!
こういうシャンプーはブランドで売っているんですよね
いいか悪いかは別として、そういうシャンプーで数種類のエキス配合って言われてもね~なんておもっちゃいます
反対に良質な成分やそのシャンプーを作った経緯などをみると比較的こだわって作っているんだなぁと判断することができます
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化粧品に配合されている植物エキスには効果がある!?
体感的にわかりやすい例としてショウキョウエキス(ショウガ根エキス)をあげますが、ショウキョウエキスの代表的な作用のひとつに血行促進作用があります。
1%未満のショウキョウエキスを配合した化粧水でも、多くの方が血行促進作用によるゆるやかな体温の上昇を感じると思います。
皮膚の血管は角質層のさらに下の真皮層にあり、血行促進によって体温のゆるやかな上昇を感じた場合は、明らかにエキスの効果が真皮まで及んでいると認められ、実際に化粧品成分のヒト試験においても真皮まで到達しているデータも少なくありません。
この文章をみるとはっきりとはしていませんが、化粧水に使われている植物エキスには効果が期待できるということになっています
これをシャンプーの場合で考えてみると
シャンプーって洗い流すよね
そうなんです!
化粧水やクリームの場合は肌につけて長時間使用するものになりますが
シャンプーの場合は洗って流してしまえば残りません
なので、シャンプーを選ぶときは使われている植物エキスにはあまり期待せず、重要視しないことをおすすめします
シャンプーに配合されている植物エキスで効果があるものもある!
植物エキスは洗い流してしまうから効果が薄いというお話をしました
でも、でも洗い流す時に効果がある植物エキスがあるのです!
加齢臭予防やニオイ対策のエキス
シャンプーの洗浄力+ニオイ予防エキス
例えば、『柿』『緑茶』『葉』などはニオイ対策のエキスとして使われています
これらの中には"タンニン"と呼ばれる雑菌の繁殖を抑えたり、ニオイ成分を予防してくれる成分が含まれています
シャンプーの洗浄成分に加え、タンニンエキスが含まれているとよりニオイを除去してくれるので、気になる方はぜひ選んでみてください
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まとめ:シャンプーに配合されている植物エキスはあまり重要視しない
シャンプーに配合されている植物エキスはあくまで商品イメージだったり、コンセプトのために使われているので重要視して選ばないことをおすすめします
化粧水では効果があるような文章になっていましたが、あまりはっきりとはしていませんし、シャンプーの場合洗い流してしまえば何も残りません
じゃ~なんか植物エキスをバンバン宣伝しているシャンプーってなんかあやしい。。。
って思ってしまうかもしれませんがそうではありません
〇〇の植物エキスを配合しているから効果が期待できるよ! というシャンプーでも良質なシャンプーは沢山あります
これはわたし的にしかたがないことなのかぁと思っています
今やシャンプーなんて沢山ありますし、どこか特徴的な部分がないと注目されないし、会社側からしてみたら売り上げないといけませんからね
ただ、加齢臭予防やニオイ対策のエキスが含まれているシャンプーは効果を発揮してくれるので、植物エキスでも効果のあるもの、ないものでシャンプー選びをしてほしいです
でもやっぱり1番は
頭皮に優しく、刺激が少ないシャンプーを選ぶことがすべての悩みを解決する選び方だと思います
HAVE A NICE DAY