つい先日こんな会話を聞いた
「やっぱり原曲のほうがいいよね」
私の職場では有線が流れているが、そこでたまたまカバー曲が流れたのだ
中島みゆきの「糸」
それをクリス・ハートがカバーしていた
クリス・ハートのことは詳しくはわからないけど、私が聞いても中島みゆきの方が好きだと感じた
ドラマ「聖者の行進」を観ていたから余計にだと思う
こんなことは十代の子に言えば確実に年寄扱いされるだろうから言わないようにしている
50歳ぐらいの人が「これ私の高校時代の曲だ~」なんてきいたらそんな目で見てしまうし
原曲>カバー
の方程式は私の頭の中にもあった
今までもいくつかのカバー曲を聴いたけど、どうもしっくりこないし、なんか聴いててもどかしいんだよね~
そんな思いなんだけど自分の好きな歌がカバーされてると聞くと、どんな感じか気になって聴いちゃう
でも一回たりとも原曲を超えたことはなかった
しかしある映画をみたらこのことが覆されてしまった・・・
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?
これは「花とアリス」で有名な岩井俊二、原作のアニメ映画なんだけど劇中歌で広瀬すずが松田聖子の「瑠璃色の地球」って歌をカバーしています
映画を観てると、どことなく聴いた時あるな~って思ったんです
ただすずちゃんのセリフで「松田聖子とかっていう~」までで曲名はわからず
私はこの歌がめちゃめちゃ好きになった、いうなればイントロから良曲の予感がしていた
本編をすべて観終わりエンドロールで初めて「瑠璃色の地球」ってわかった
全然曲名すらきいたことなかった・・・
すずちゃんはOKとし原曲が気になり、さっそくスマホで調べようとおもったが確か以前に聖子ちゃんCDをレンタルしたことを思い出しそれを聴くことにした
ポチッ
ん~~~
なんか違うんだよな~~~
なんだろね私の中での聖子ちゃんはホントに歌がうまいわけ
あの時代であれだけ歌えるのだから尊敬している、しかし広瀬すずの方が好きだ
聖子ちゃんの歌声はクリアだし完璧、反対に広瀬すずは地声と歌声があんまりかわらない、悪くいえば友達といったカラオケレベル
でも引き込まれるものはある!!!そして癒される!!
聖子ちゃんが先行で出したといえ、私が初めに聴いたのは広瀬すずSONG
私にとって原曲は広瀬すず!!聖子ちゃんはカバー
これは私にとって原曲>カバーであり、原曲がカバーを超えたことになる
こんな経験は初めてだった
これまでこんなことを考えたことがなかったのでもう少し深く掘り下げることにしてみた
カバー曲より原曲がいいと感じる人は二つを聴き比べしないであろう
自分の脳内の記憶でカバーと比較しているはず、私もそう
原曲と比べることのできる人=そのアーティスト・歌が好きで聴きこんだ人
これから考えるとあたりまえのような気がする
昔そのアーティストが好きで、その歌が好きで聴いていたのだろうからその歌を超えることはできない、愛が宿っているともいえよう
瑠璃色の地球=松田聖子
と思い込んでるし、聴けば聴く程その人の歌だという認識がつよくなる
いくら好きなアーティストがカバーしたといえ納得しないのはそこにある
たとえば全くしらない原曲とカバーを比べたら原曲>カバーの方程式はなくなるだろう
今の曲に聴きなれている人は昔の曲を新鮮に感じることができ原曲を選ぶことだってあるだろうし、反対に今風にアレンジされている人がカッコイイと思うひともいるだろうし
だから必ずしも原曲>カバーとならないのだ
要はきっかけがかなり重要
私みたいに広瀬すずの歌を聴いて瑠璃色の地球を好きになった場合はその歌は広瀬ずずのもの
これって若い人がカバー曲しか知らない心情そのものだよね??
今はカバーソングがたくさんあって若い子がその歌がいいと思えば、たとえカバーだろうがそれが原曲でカバーであり
この経験から私も若い人たちの気持ちが理解できたような気がした!!!
最後に
話とは関係ないけど映画最高でしたよ!!
私の中では「君の名は。」を超えた!!!
評価を見るといまいち高くはないんだけど、一言で言えばタイムリープのお話
そうそう、時をかける少女みたいなやつ
多分あまり受けない原因はファンタジーなところもあると思う
あの映画はシャフトとという会社が制作しているんだけど、世界観が独特なわけ、非日常的な
ディズニーが脳裏に浮かんだしファンタジーそのもの
使われている歌も最高
DAOKO×米津玄師の『打上花火』
米津玄師がいなきゃ成り立たない曲と思っていたらそんなことはなかった
DAOKOの『forever friends』もかなりいい!!
完璧この映画の信者になってしまった
Have a nice day