やっほい!美容師。矢沢ゆめだよ~ん
ねぇねぇ髪って大半の人が床屋や美容院に髪切りに行くでしょ?
でさ、そん時かならず音楽ながれてるでしょ
え~っと
美容院が長渕剛の音楽で包まれた日ってお話です!
美容院での音楽事情
わたしの働いている美容院では有線放送を使って音楽をながしています
お店でも色々あってCDを流してるお店もあれば、有線を流しているお店もあります
まァーCDはチェンジするのがめんどくさくて有線を流しているお店が多いんですが、有線放送って飽きるんですよ
チャンネルは沢山あるんだけど、邦楽ヒットベストと邦楽ウィークリーランキングがあってどっちをかけてもほとんど曲は被っています
しかも、1~3ヶ月たってもほとんどかわらないし、営業時間内には5~6回リピートされてしまう手抜きぶり
もぉ~飽きるってレベルではなく、鬱になる......
美容師は仕事以外にもこんな日常と戦っているのです
でも新たなる旋風が巻き起こります
全ての始まり
ある日先輩がお客様がいないとき、いきなり歌いだしたんです
先輩は男性で身長175センチぐらいで30代前半
アメカジ、ビンテージ、サッカー大好き
どこにでもいそうなうさんくさそうな美容師です
「にっぽぉ~んにおれたちぃ~、い・き・て・いるぅ~」
え?
・
・
あぁ~あれか!
もぉ~何日も有線で聞いてるんですぐピンと来ました
後輩というのは時につらいものです
先輩を立ててあげなければいけません
先輩はあたしのことをチラッとホント0.3秒ぐらいみてきて、盛り上がってるなと判断したんでしょう
今度は振付けまで始めました
先輩とはのんきなものです
わたしのアシストなければなんにもできないくせに
▼イメージ画
ちょっと物まね好きな人ならマネしたことがあるでしょう、長渕剛
歌っていた曲は「日本に生まれた」

先輩というのは自分をすごく偉そうに話します
青春話、武勇伝、うんちく自慢
歌と振付けで気持ちが良くなったのか、先輩の長渕話がはじまりました
気持ちよくなった半分はわたしのアシストのおかげです
- 長渕キックしってるか?
- 最近の若い人の純恋歌は湘南らしいけど、おれら世代は長渕だ
こんな話をきいているとすごく興味がわいてきてわたしはCDが聞いてみたくなりました
「オレ、持ってるから持ってくるよ」
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美容院が長渕剛の音楽で包まれた日
次の日、先輩がCDを持ってきてさっそく店で流すことにしました
日頃有線放送を聴きあきているわたしには最高なことですし、長渕剛にも興味がわいてきていたのでWハッピーです
聴いてみるとほとんどきいたことがない曲でした
でも、よくはわかんないけど熱いというんですか?
魂みないな生き様みたいなものをキャッチしましたよ
そして、長渕ファンという方の気持ちもすごく理解できました
普段よく聞く「アウトプットしろ」「嫌いなやつと付き合うのは時間の無駄」と耳タコな言葉と違います
熱苦しいメッセージが耳から脳の伝わり吸収されそれが心臓に入り、体中に循環されていきます
あまりに長渕のメッセージが熱すぎてわたしの血液は沸騰しそうでしたが、店長のお客様(女性60代)が来店されたのでクールダウンしてしまいました
店長は男性で50代前半、身長170センチくらい、桑田佳祐、ジャッキーチェン似(お客様談)
店は暇で誰もいなかったのでわたしは後ろでカットしているのを見てました
勉強で見ているのではありません、見ているふりをしているのです
本当はみたくないんです、でも何もすることがなく仕事をしている感を出すにはこれが最も有効なことなんです
暇です、めっちゃ暇です
でも長渕剛の訴えによってわたしの暇も解消されました
「そんな事より 俺は お前をベットに引きづり込み 素っ裸の胸に しゃぶりつく」
いやいやいやwww
とっさに店長とお客様の顔を見たけど平和な空気が流れています
音楽って意外とみんな聴いてないんですよ、店長はカットしてるしお客様は雑誌読んでるしで
でも平和な現実はそんなに続かないし甘くもないです
すぐに第2波が押し寄せてきます
「そんな事より 俺は お前をベットに引きづり込み 素っ裸の胸に しゃぶりつく」
あァーなんていい歌詞なんだ
・
・
・
じゃね~よ、ここ美容院だゾ!
ちらりと店長とお客様をみてみるとな~~~~~んとも平凡な空気が流れています
わたしはいつ言われるか待ってます
「矢沢さ~ん、CD止めてきて~」って言われるのを
でも、わたしだって意地があります、いつもはこき使われ、低給料で働かされているんですからこの時ばかりは反抗してやろうと決意していました
「矢沢さ~ん、CD止めてきて~」と言われたら
「店長、店長!」と驚いたようなリアクションをとります
そしてその次は
「そんな事より 俺は お前をベットに引きづり込み 素っ裸の胸に しゃぶりつく」
と返します
われながらすっごいいい計画です
店長は地球全体を巻き込むほどに爆発したいでしょうが、お客様が抑止力となりそれはできません
いわばわたしの勝ち
こんな売れないお笑い芸人が悔しがるようなネタを空想していると、気づけば音楽はおわってしまいました
お客様のカットが終わり流してブローして無事何事もなくおわりました
店長はドアを開けお客様を誘導しそれが終わるとわたしに第一声
「矢沢さん、長渕の歌ってメッセージ性強すぎだからやめない?」
(え?聞いてたんだ!!)
なんにもわかっていないね、店長は!
長渕からメッセージ性とったら何も残んないぜ!
と、いってみたかったけどわたしはCDを止めました
ちょうどバックヤードから出てきた先輩にCDを止めているところを見られ
「矢沢~なんでCDとめんの?」
と板挟み状態にされますが、すかさず店長がフォローにはいりました
「メッセージ性強いからやめない?」
先輩といっても店長よりは格下なので店長に従うしかありません
わたしにはある疑問が頭に浮かびます
メッセージ性が強いのはダメってことはメッセージ性が弱いのはいいってこと
こころに働きかけない音楽だったらいいってことなんだよね!
さらによく考えてみるとこの考え方は間違っていることに気がつきます
どの歌手も伝えたくて歌っています
感情をこめて歌っています
だとすべての音楽はメッセージ性が強いんじゃないか?
メッセージ性がない歌......
童謡!!
ある~日、森の中~くまさんに~
こんなんどうでしょう??
あっ! 大切なことを忘れていました!
ついつい考えてしまうのはわたしの悪い癖です
「矢沢さん、長渕の歌ってメッセージ性強すぎだからやめない?」
「そんな事より 俺は お前をベットに引きづり込み 素っ裸の胸に しゃぶりつく」
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最後に:店長の認可が下りた歌
じゃ何の歌ならいいのさ~
あなたもそんな疑問があると思います
当然わたしにもあります、本人でなきゃさじ加減なんてわかりませんからね
でも、結果がでました!
結論
これはOKみたいです
わたしが長渕で一番好き歌は
『Captain of the ship』です